子どもと一緒に親も成長できる3年間を

6歳児は伝書鳩のお世話を担当。鳩小屋の掃除やえさやりをして自分たちより弱い存在を大切にする気持ちが芽生えます。5歳児はモルモット、4歳児は十姉妹のお世話に取り組みます。

5歳組の美術の時間。季節の制作ですが思い思いに自然の素材を自由に使い制作します。素材は自分たちで集めてくることも。

6歳組が音楽の時間に「クシコスの郵便馬車」を合奏中。ムチや水笛拍子木など少し変わった楽器で構成。集団であわせることの楽しさを実感できます。
心とからだのひとり立ちに向けて
「自分のことは自分でできる子ども」。子育てをしているといつ子どもに自分のことを任せていくのか、迷うことありませんか。生活団では、手洗い、うがい、洋服をたたむなど、よい生活習慣を身につけていけるように一つひとつの生活の手順をじっくりと親子で取り組みます(親自身も勉強になります!)。特徴的なのが「励み表」。励み表を使って衣食住の基本となることをていねいに習得していけるのです。しかも子どもたちが自ら「やってみたい!」と思える工夫がいっぱいで、楽しみながら取り組めます。
本物に触れる機会にいろいろな発見を
4歳児、5歳児、6歳児の集合日(いわゆる登園日)は週に1度。そのほか4歳児は運動の日、5歳児は音楽・運動の日、6歳児は音楽の日と動物のお世話の日に登園します。いずれも親も一緒に登園し、子どもたちが園で過ごしている間、子どもたちの給食を手作りします(パンも手作り!)。その給食にも世界各国の料理が登場し、6歳児は世界地図を広げて民族衣装を着てみたり…。そのほか顕微鏡で花粉や鳩の羽をみたり、本物にたくさん触れる機会が多く、子どもが日々いろんな発見をしています。
4歳児はまず身の回りの生活のことができるようになることが目標。5歳児は友だちと協力することを体験します。6歳児は外の世界を知ることがテーマ。園での役割が増え、テーブル拭きや自分たちで歌を作るなど、いろんな活動に広がっていきます。
週に1度の登園日ですが、家にいるときも励み表を基に一週間練習してくるそうです。
前向きに取り組む姿勢という「一生ものの力」を
心に残ったのは「めんどくささともたたかう」ということば。親がやってしまえば楽なことも、一つひとつていねいに向き合わなければいけないので、確かに親子ともにめんどうくさいです。でも毎日やることで大変さを乗り越え、何事も楽しく前向きに取り組めるようになるそう。子どもがどんなことに苦手を感じるのかも含め、子どもの成長にじっくり向き合える3年間になります。
保護者の声

娘が5歳で鶴見区から来ていますが、卒園した小2の息子は自分のことは自分でする、という基礎を作ってもらったと感じます。親も楽ではありませんが、子どもが小さなうちにとしっかりと関わりぶつかって乗り越える経験が、思春期に生きてくると思っています。自分の意見を発信・表現する力もついたので小学校でも積極的です。

子どもへの声のかけ方が変わりました。「どうしたらいい?」「お母さんはこう思うけど、どう?」など「~しなさい」ではなくなりました。生活団ではいろんなことを自分なりに考えて行動するように工夫がされています。親も生活の基本的な裁縫や料理などを教えてもらいながら成長することができます。
園のその他の様子
住所 | 大阪市住吉区山之内4-6-19 |
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TEL | 06-6693-0191 |
HP | http://www.seikatsudan.org/ |
その他 |