地域のママのために子連れで働ける環境を
子連れ出勤ができる「ママのしごとば」
大阪市東淀川区にあるリフォーム事業と介護保険事業を展開している『株式会社ソレイユ』では現在「ママのしごとば」を2カ所運営。多くのスタッフが子連れで出勤しておられます。子連れ出勤の様子を取材に行ってきました!
働きながら3人の子育てをした経験を生かして
3人の子育てをしながらずっと働いてきた代表の中井まひるさん。一時期、1歳と3歳の子どもを連れて仕事をしていた経験から子どもと一緒でも社会で活躍できる人材が多くいるはず!との思いを強くされたそうです。
「長時間労働が美徳のように思って働いていた時期もあります。でもママが働ける会社を設立してからは効率化して家庭とのバランスを取りながら働ける環境を心がけています」とまひるさん。そのため、業務にはITツールを駆使。日頃からスタッフ間の情報共有を徹底し、パソコンがあればどこでも仕事ができるよう工夫されています。また会社は従業員みんなで作り上げるものという理念を共有する「クレド経営」を進めています。
「ママのしごとば」では時給制、固定日給制、月給制など給与体系もそれぞれの働き方に合わせているそう。たとえば出勤時だけでなく、自宅でも作業してくれるママは固定月給制、という具合に。現在16名のスタッフの収入も17,000円~50,000円程度とさまざまです。
子連れ出勤を経験して
イベントの企画やコーディネートをしている柾木さんは1歳のお子さんと週に2日出勤。「子どもが幼稚園に行くまで一緒にいたいという思いと、働きたいという思いをどちらも持っていました。1歳を過ぎてからは歩きまわるので、中断することもやっぱりあります。でも、仕事をはじめてみていきいきとした喜びを感じることができています」
もちろん子どもの急な病気や行事などにも振り替えは自由。1か月の中で、決まった時間・仕事をやりとげる、というイメージです。夏休みなどの長期の休みには小学生も一緒に出社するそうですよ。
また2歳のお子さんと出勤しているあずまさんは、「1歳で保育園に入れて仕事を探そうと思ったら、保育園に入られず…。子どもと過ごしながら仕事ができてお給料ももらえるなんて本当にありがたいです。もちろん時間通り家を出ることすら難しかったり、予定通り進まないことはあります。そんなときは家で取り戻そうとしたりして対処してます。 同時に(子どもに対して)無理やりつきあわせているという気持ちになるときも。なので、家では子どもの前ではできるだけPCを開かないようにしています。でもここで他の子どもたちとふれあうことでわが子の成長を感じられることもあってうれしいです」と子連れ出勤ならではの喜びや葛藤を教えてくれました。
ソレイユさんではほかにも登録制で単発の仕事をする「ちょこっとワクワク!ちょこっとワーク!ちょこワク!」も実施。ママたちの力を社会に、地域につなげようという姿に私たちも勇気づけられました。