東住吉でお弁当箱やコップを作るプラスチック日用品製造メーカーに行ってきました。
東住吉区で創業60年を超えるプラスチック日用品製造メーカー「株式会社オーエスケー」さんで川崎社長と北田企画室長にお話をうかがってきました。
各家庭にひとつはある!?OSK製品
家にあるプラスチック製のお弁当箱やコップの裏面をちらっと見てみてください。『OSK』と書かれたものがきっとあると思います。今回の取材を前にわが家のキッチンを見てみると、お弁当箱、コップ、お皿など、5つものOSK製品が。それほどプラスチック製品業界でのシェア率が高いんです。しかも私たちのこんなにご近所にある会社だなんて(そして社長さんはなんと阿倍野区民!!)なんだかいつも使っているお弁当箱に今まで以上に親しみがわいてきます。
『OSK』=『大阪』
社名の『OSK』は
『O』=Originality 独創性・創意
『S』=Sensitivity 感性・好感度
『K』=Kindness 優しさ・思いやり を意味するそうです。
でも実は…もともとの社名が『大阪樹脂工業所』だったことから、取引会社の間では『大阪さん』と呼ばれていたそうです。社名を新しくしよう、となったとき親しみを込めて呼ばれていた『大阪さん』の頭文字から『OSK』にしたとのこと。実は『OSK』とは『OSAKA』だったのです。ますます親近感がわいてきますね.
子どもの大好きなキャラクターがいっぱい
本社にあるショールームに入るとドラえもん、キティちゃん、トーマス、スヌーピー(まだまだあります)…あれもこれも子どもたちの大好きなキャラクターが勢ぞろい。そして「あっ、これ持ってるわ~」と思うものがあちらこちらに。
大人向けにはスタイリッシュなもの、機能性に優れたもの、その種類は驚くほどです。デザイン性にも富んでいて今まで見たこともないようなコンテナの形をしたものや、持ち手つきのマグランチ、プラスチックに本物の布を貼り付けたデザインのものがあったり。見ているだけでワクワクします。
新しい商品が生まれるまで
安全で使いやすく、を大前提に開発担当者が「大切な人に使わせたい」と思えるものをいつも意識して商品の開発に取り組まれているそうです。普段からあらゆる市場にアンテナを張り、Twitter・SNSなどもチェックしてデザインやトレンドを収集。時には家で奥さまやお子さんに流行りを聞いたりもすることも。そうしてでき上がったデザインから金型をつくり生産へ。ひとつの製品ができるまではなんと半年以上。金型づくりにはかなりの費用がかかるそうで(ひとつの金型で1千万円以上だとか)それだけの時間と費用をかけて作った製品が思うように人気が出なかった時はかなり辛いです、失敗の連続ばかりです、と川崎社長は話してくださいました。
『made in Japan』のこだわり
プラスチック製品は岡山にある自社工場を中心に生産し、企画、開発、製造、販売までを国内で行う『made in Japan』。国内で製造することで、原材料を含めての品質の高さを常に管理することができるとのこと。また製品の安定供給ができ、万が一何か問題が発生した時も、速やかに原因を見つけて対応できるのも国内で製造しているからこそ。その品質の高さや安全性が信用され、たくさんのOEM(他社ブランド)製品も手掛けられています。
新しいものへの挑戦
今では幼児に定番のおはし・フォーク・スプーンがケースに入った3点セット。実は上野動物園にパンダが初めて来たころに、最初に造ったのもこちらの会社だと聞きびっくり。また、食器洗い乾燥機や電子レンジ対応のお弁当箱を製品化したときはお客さんから便利になって嬉しい!とかなり多くの声が届けられたそうです。現在はキッチンで使う用品以外のものにも挑戦。今後はPM2.5や花粉などからベビーの洗濯物を守るため、窓に吸盤でつけることのできる部屋干し用製品などにも力を入れていくそうです。
私たち主婦の望むものをキャッチしてどんどん形にしていってくれる、親しみやすさとていねいさが感じられる会社でした。
最後に『当社製品は、製品企画から製造に至るまで一貫した自社の生産事業体制の下で管理されたものであり、安心安全で魅力ある商品造りを引き続き行っていきます。ひとりでも多く、当社製品のファンになっていただけるように企業努力を行っていきます』とメッセージを頂きました。お家のお弁当箱や水筒、チェックしてみてくださいね。