2018年4月にオープンした「大阪府市共同 住吉母子医療センター」にお邪魔してきました。
2018年4月オープン!
すでにニュースや新聞で目にしたことがあると思いますが、大阪府南部地域の分娩件数の維持、高度な周産期医療の役割を担う機能の確保、救急を含む小児医療の充実等を目的に、大阪府、大阪市、地方独立行政法人大阪府立病院機構と地方独立行政法人大阪市民病院機構で整備された『大阪府市共同 住吉母子医療センター』がこの春オープンしました。
場所は住吉区にある大阪急性期・総合医療センターの隣。新しい5階建ての建物です。
3月の終わり、オープンを前に最終の開院準備真っ最中の院内を見せていただきました。
5階 小児科病棟
小児科スタッフステーション(5階)
小児病棟のある5階全体が淡い黄色で統一されており、病室のカーテンやベッドの柵などにも子どもの興味をひくようなカラフルな色合いのものが使われています。
5階小児科病室(4人部屋)
少し先には製薬会社との提携で素敵なプレイコーナーも完成するそうですよ。
4階 産科病棟
産科スタッフステーション(4階)
こちらは5階の小児科病棟とはまた違った雰囲気の柔らかなオレンジ色で統一されています。
産科病棟(4階)
産科には一般病室40床・MFICU6床があります。MFICUとはセンター内にある高度救命救急センターとの連携のもと合併症などを持った妊産婦を受け入れてハイリスクな出産に対応できるための母体胎児集中治療管理室だそうです。大阪府内でもこのような施設があるところはほんの少し、とのこと。私たちの身近の病院にこのような高度な設備があるのは本当に心強いです。他にもNICU9床・GCU12床と新生児向けの高度医療も充実しています。
NICU(9床)
今では耳にすることも増えましたが『NICU』とは新生児用のICU(集中治療室)、『GCU』とはNICUで状態が安定してきた赤ちゃんが継続してケアを受けられる治療室のことです。
産科一般病棟(個室)
個室はかなり広い印象で、全室ユニットトイレ・シャワーが備えられています。出産後、間もない時はトイレに行くだけでもすごく大変。周りの人に気を使うことなく、トイレやシャワーを使用できるのは個人的な経験上、とてもありがたかったことを覚えています。
産科一般病棟(4人部屋)
4人部屋も個人のスペースはかなり広くなっています。こちらも各病室の横に、洗面台やトイレが備えられています。
出産時に陣痛から移動することなく同じ部屋で出産を迎えられるLDR(陣痛分娩室)が3室。
LDR(3床)
病室内は落ち着いた木目の壁で、まるでホテルの室内のよう。もちろん室内にはトイレ・シャワーも完備されています。ここで家族と一緒にリラックスしながら出産を迎えられたらママの出産への怖さやストレスもきっと軽減されるんだろうと思います。
1階 小児科外来・産婦人科外来
カラーは病棟のイメージカラーをそのままに共に明るい雰囲気です。
小児科外来受付(1階)
待合はともに窓が多く、開放感のある空間です。
小児科外来待合(1階)
ちょうどお伺いした時は桜の咲き始めの頃。産婦人科の待合廊下からはちらほら膨らんだ桜のつぼみが見えていました。
今回はオープン間際ということもあり、ゆっくり病院関係者の方にお話を伺うことはできませんでしたが、また機会を改めてレポートしたいと思います。