ママ同士の温かいつながりを提供したいー
ママが元気になるコミュニティづくりを
ママが元気になるような活動を、と子育て中のママが集まって立ち上げられた「ママコミュニティ”ソレイユ-soleil-”」。ままちっち67号でご紹介しきれなかった活動内容や、代表の宮下さんの思いをお伝えします。
ソレイユはこんなところ
毎回行かないといけない、参加しないといけない雰囲気にはしたくなくて、自由に参加できて楽しいと感じてもらうことを重視しています。 参加するだけでなく主催する側の経験も楽しんで頂きたいとも思 っているので、現時点ではあえて市民活動団体として活動しています。
イベントや交流会に初めて参加していただいたママたちに、 楽しいと思ってもらえるようにスタッフもさまざまな企画や準備をして います。初めて会ったのに、前から知り合いなの?と聞かれるくらいに話が弾んでにぎやかな雰囲気だね、ってソレイユの コミュニティを見た方に言われることが多いです。2017年9月にソレイユを立ち上げてからも、 他のママの意見が取り入れていて、いろんな活動につなが っています。
代表の思い
ネットやSNSの普及によって昔に比べてコミュニケーションが希 薄になっている分、
顔を見て、相手の気持ちを捉えられることが少なくなってきています。忙しく生きているため、 お互いに改まって会話をする機会も減ってきていると思います。
人間の最大のコミュニケーションは「会話」です。私自身、 セラピストの仕事をしており、 他者と会話をすることが一番の心のケアだということを学んできました。その時の表情や雰囲気を掴みながら、 受容し合い会話をすることが、最大のコミュニケーション、 最大の心の癒しだと思っています。会話を通してママ同士が癒され、明るく元気になってもらうためにソレイユが生まれました。
ハートフルママとは
ソレイユでは特定のハンデに絞らずに、障がい、病気、介護などでしんどいと思っているママを 、ハートフルママと呼んでおります。
ハートフルママたちが孤立しないように、 みんなで生きづらさやしんどさをシェアできるようソレイユのスタッフとサポート・活動しています。
子どもの段階での福祉に関わることはとても大切なことです。
しかし、達障がいや病気などの子どもたちが大人になった時、 どうすれば生活しやすいのかを考えていくことも同じくらい大切なことだと思います。ハートフルママが 一人だけで将来に不安を抱え悩むのではなく、 どうやったら親子ともに安心して未来を生きれるかという問題をシ ェアして、ともに乗り越えていくためのコミュニティ・ つながりを提供できる場にしていきたいです。
人は、色んな個性や特性(障がいや病気)を持っています。
あえて、ハートフルママだけに重きを置かないことで、 当事者じゃない方にもその個性や特性を認知していただけたらありがたいと思っています。今後子どもたちが生きていくうえでお互いの生きづらさを少しでも解消するヒントになると思っているからです。
そのためにも私が今できることは、 ソレイユというママコミュニティを作ることでした。
例えば、突然わが子が小学生になった時に発達障がいかもしれないと言 われたら、身内に相談しようとしても、離れた場所にいると直接的 に助けてもらうのは難しかったりします。
子どもも親も、今まで築いてきた人間関係があるため、 一から同じような環境の子を探して新しくつきあうのは大変なことです。同じ環境の知り合いを探すことが大変、 相談先が分からないという話も聞きます。 いきなり専門機関に相談に行くにはハードルが高いと思うこともあ ります。
そういう時に、地域のコミュニティのほうが、 構えずに参加できいろいろな情報を共有できるので活用してほしいと思 います。
軸として家族がある
幼稚園や保育園、小学校と大きくなるにつれて、 子どもと一緒にいる時間が短くなります。
自分が50代60代になって、もっと子どもをみておけばよかった と、あとで後悔したくないし、長く続けていきたいから、もっと子どもと向き合う時間を確保するようにもなりました。
ソレイユの活動をしている過程で、ママさんやスタッフさんが、 家族の介護や必要になったり病気をすることもあり ます。そういうときは1度休んで、落ち着いたら再開してもらうこ とにしています。
最後に
家族があっての仕事やソレイユだと思っています。
みんなが楽しかった、よかったって思ってもらえるように、自分も楽しみ、みんなにも楽しんで満足してもらいたいです。
みんながいるから乗り越えられます。地域で顔見知りを増やせばいろいろ助けてもらえます。
ママ同士の温かいつながりを提供したいです。
今後の予定などはソレイユのホームページをご覧ください。