無添加せっけんarau.でママにもおなじみのサラヤさんの本社へ取材に行ってきました!
「安心して使いたい」に応えてくれる商品
出産後、いろいろな商品の選び方、変わりませんでしたか?私はやっぱり変わりました。自分と夫だけだったら「まぁいいか」という選択だったのが、子どもの口に入るもの、肌に触れるもの、以前よりは気になるように。実際いろんな石けん系の洗濯洗剤やボディーソープなどにチャレンジしてきたのですが、私自身は使用感や香り、使い勝手(そして値段もやっぱり切実!)などを総合的にみてサラヤさんの無添加せっけんarau.シリーズに落ち着きました。そんなサラヤさんの本社、自転車で行ける距離にあるってご存じでした? 前振りが長くなりましたが、個人的にも興味津々でサラヤさんにお邪魔してきました!
スタートは手洗い石けん
創業したのは1952年。当時は衛生環境がまだまだ悪かったため、手洗いと同時に殺菌消毒できる石けんが求められていたそうです。それまでの固形石けんはみんなが手で触るため、より衛生的にと液体石けんと押上式容器を開発。プッシュ式で1回分ずつ出てくる容器に入ったジャボネット(あの緑の液体で容器の下から手のひらで押すやつです!)が、創業の商品だそうです。
日本初の詰め替えパック、誕生
実は台所用洗剤で日本初の詰め替えパックを発売されたのはサラヤさんだと聞いてびっくり。環境への配慮も早くから取り組まれていたんですね。サラヤさんの代表的な「ヤシノミ洗剤」のボトルは長く使ってもらえるようにと、デザインや退色しにくいインクにこだわっているそうです。
家庭用洗剤としておなじみの「ヤシノミ洗剤」ですが、元々は業務用として給食センターなどで使用されていました。そこで働く女性たちから「手が荒れないから、家庭向けにも販売してほしい」という声があがり、一般向けに販売がスタートしたそうです。現在も当初から変わらない成分比率を守り続けておられるそう。
取材に応じてくれたのは、広報室の諸江さん(左)と安田さん。安田さんは育休から復帰されたばかりとのことで、話しは子育てのことにも…。
環境問題により向き合うきっかけ
創業以来植物性の原料にこだわり、石油系合成洗剤を使わず環境への影響が少ない洗剤に誇りをもっておられましたが、あるとき原料である「パーム油」が産地のマレーシア・ボルネオ島の環境を破壊していることをテレビ報道で知らされます。「現地で何が起きているか、恥ずかしながら社内でも正しく知っていなかったんです。ボルネオでは急激なパーム油農園開発により森林が伐採され、ボルネオゾウをはじめ貴重な動植物が絶滅の危機にありました。『環境に配慮した洗剤』を作ってきた自負があったのですが原料調達の部分での環境問題は見えていなかった。森林が激減している現地の様子を目の当たりにして大変ショックを受けました。ただパーム油の生産が現地の人々の生活を支えていることも事実。そこで、この問題に向き合いながら改善していく方法を考えよう、と取組みをスタートしたんです」と安田さん。
そこから動物の救出活動や、国際会議への加盟(日本企業としては初だったそうです)、農園で分断された土地を買い取りつなげる活動を行うNPO法人ボルネオ保全トラスト(BCT)の立ち上げを支援する活動などに次々と着手。エコツアーの企画や、ヤシノミ洗剤の売上の1%がBCTの活動に還元されるなど消費者も参加できる仕組みも構築。更家社長の「誠実な対応をしていこう」という強い思いを形にしていきました。
ちなみに世界のパーム油の約85%は食用に使用されており、マーガリンやポテトチップス、カップラーメンなどに使用されているそう。身近な食品が実は環境破壊に荷担している…、そんなことに気づくことが大事なのかもしれませんね。
ハッピーエレファントシリーズは石油系合成界面活性剤不使用で天然酵母による洗浄成分を配合。ボルネオのゾウがイラストにあしらわれています。
無添加せっけんarau.についても聞いてみました
子育て世代にも人気のarau.ですが、植物生まれの無添加せっけんに天然ハーブを配合。ベビーシリーズでは、さらに食べこぼしなど手洗いに使うことも想定し、手肌うるおい成分としてアロエエキスを配合しているそう。パッケージもママたちの「片手で使いやすいように」という声を反映し、形状に工夫をしました。
安田さんは「私自身、自分が手にする商品にどんな背景があるのか、世の中の問題に対する気づきがたくさんありましたね。子どもにとって何がいいのか、地球規模で考えることが大事だと思っています」と話してくれました。
「衛生」「環境」さらには「健康」分野でのもの作りをすすめるサラヤさん。「地球にやさしく」という視点を創業時から一貫して守ってこられていることを改めて実感。ユニセフやセーブ・ザ・チルドレンとの協力など、世界的にもその活動は広がっています。