実際にママたちがどんな防災をしているか&ほくせつ親子防災部の方によるアドバイス
地震、台風など関西でも今年は災害が多く発生。そこでままちっち69号では防災についてママたちが日ごろ用意しているものなどを教えてもらいました。また、みなくるハウスでもほくせつ親子防災部の方をお招きして、防災についての座談会を開催しました。本紙に載せきれなかった意見を、ほくせつ親子防災部さんからのアドバイスと併せて2回に分けてご紹介します。第2弾は「防災のために日頃しておくとよいこと」についてです。
ママたちのクチコミ
- ・阿倍野区は特に人が多いので、小学校に避難しても会えないかも。小学校の中のどこで落ち合うかも決めておくとよい。
- ・防災対策ではないが、年に一度のマンションの避難訓練には参加するようにしている。マンションの住民と顔を合わせる機会はめったにないので、子連れ同士で知り合いになれるいい機会になっている。
- ・20代のころ参加した職場の避難訓練で、24階から歩いて降りたら、ひざががくがくになった。高層階の人は、エレベーターが止まった時のために、足も鍛えておかないといけないかも…。
- ・停電になり真っ暗な中で避難をする際に懐中電灯が大事だと聞きました。足元に危険が無いかの確認が出来たので転ばずにすみ、小さくても灯りがあることで怖い気持ちが和らいだそうです。災害リュックを用意するのはハードルが高いですが、懐中電灯の置き場所を玄関にするのは今すぐできることなので、私もさっそく玄関に置きました。
- ・冷凍庫にお水を3リットル凍らせています。停電になっても冷たいのを維持できるし、後で飲めるのでいいと聞いたので。あと常温で2リットル6本。 夜最後のお風呂の水をバケツに3杯貯めています。お風呂の水をそのまま置いておくのはカビが怖くてできず…。
- ・懐中電灯は、電池のいらない回してつけるものと、太陽電池のスタンド電器と、かわいい顔のかいてある電池がいるものとあります。3人用のテントがあり、慣れるため涼しい時期には屋上にテントを出して遊びます。寝るときに、枕元に靴を置いています。色々落ちてきたり倒れていたら裸足が一番危ないので。トイレットペーパーに災害の時どうするかを書いてあるものも使っています。
- ・一戸建ての場合、下の階では寝ないようにするとか。うちではベッド、トイレ、お風呂場などのドアに首からかけられる紐に吊るしたライトを置いてあります。乳幼児は煮沸消毒必要も考えてガスボンベの予備を増加。 加えてトイレのことを考えてペットボトルに水を入れてトイレに保管していましたが、実際に流して利用してみると全然足りない。 ペットボトルからでは全然流れずバケツに入れて一気に流すようにするほうがいいです。子どもが小学生になったので最近は大人のオムツを防災グッズの一つとして置くようにしました。子どもが怖がらないように気をつけながら何かあった場合はとにかく生きてほしい!と伝えるようにしています。
ほくせつ親子防災部の方からのアドバイス
- ・その子どもがどこの子か、地域や近所の方にどれだけ知ってもらっているかで、親が被害に遭って子どもだけで逃げなければならないとき助かる確率がかわってくる。知っている子は助けてあげようという気持ちになるから。日頃から挨拶をするなどしておくだけでも違う。
- ・日頃から通学路を子どもとチェックして、ブロック塀や古い家など、大地震の時に危険そうな場所を確認しておく。
- ・テーブルの下に避難するとき、震度6や7だとテーブルごと飛ぶので、テーブルの脚を持って避難する。
- ・車のガソリンは常に半分以上入れておく。いざというとき、スマホの充電などもできる。
- ・南海トラフ大地震は、最悪、九州から関東まですべてが被災すると考えておいた方がよい。なので、都会だから避難物資がすぐに届くなどと考えていてはいけない。むしろ、どこからも物資が調達されないと思っておいた方がよい。
- ・100均グッズだけでも、いろいろと防災グッズをそろえられる。:クリップ付きライト、耐震ジェルマット(家具がずれないように敷くもの)などの耐震グッズ、折り畳みコップなど
- ・避難するのは、絶対ではない。まずは身の安全を確保することを優先。家の中が安全であれば、家の中で待機するもよし。お風呂に入っていたら、すぐにドアを開ける、玄関のドアを開けるなどして、避難経路の確保をするとよい。