新型コロナウィルス感染症の濃厚接触者となり、自宅隔離を体験したママお二人から情報をいただきました。それぞれいずれもご自身やお子さんは陰性でした。
Dさん 夫が陽性。お子さん二人、ママは陰性。
◆買っておいてよかったもの
防災用の備蓄、ローリングストックしていたものがとても役立った。備蓄品も各部屋に少しずつおいていたので便利だった。
具体的に使用したものは
・水(感染者が使用)
・小麦粉
・ホットケーキミックス
・フルーツ缶
・長期保存パン
・乾麺
・使い捨ての皿やコップ
実際には使用しなかったが、調味料やお米、レトルトごはん、日常品も数か月分はストックしてあるので安心感があった。
レトルトやカップ麺なども、親が動けなくなったときには食べるように子ども2人(小学生)に伝えていた。
体温計も2つあったので感染者と共有することなく使用できた。ドライヤーは追加購入した。
コロナが流行してから追加していた、解熱剤などの常備薬、マスク、アルコール、経口補水液、クーリング剤(たたいたら冷えるやつ)は、あってよかった。ネットでみたら到着に時間がかかったり品切れが多数。
また、PCR検査に行くときに不織布マスク着用を指定されたので普段使用していない人は子どもの分も用意しておいた方がよい。
消毒用アルコールも最低2つはボトルがあると感染者と共用せずにいけた。
◆不安だったこと
何の連絡もなく自宅療養にはいって、保健所から4日ほどは連絡がないので症状のある感染者は特に不安だと思う。わが家は住宅(戸建て)の構造上しっかりと隔離できたが、隔離したら隔離したでオンラインでしか状態がわからず連絡がなければ寝てるんだろうと思いながらも急変への心配が尽きなかった。
子どもは症状が出にくく言葉でうまく伝えられないので、感染しているのかわかりにくいけど、不安の中完全に隔離するわけにもいかず、お互いに移しあわないか不安があった。
◆過ごし方、子どものケア
できるだけコロナの報道はみないようにしていた。ドラマをみたり子どもは勉強したり、ゲームしたりと普段と同じように過ごせるようしていた。
屋上で深呼吸したりと気分転換するようにしていた。いつ親が倒れてもよいように、しんどくても食べれるようなものも含めて常に2から3日分の作り置きをしていた。あとは早く寝て体力温存。
わが家は備蓄品も比較的置いてあり、生協でたまたまたくさん頼んでいたので、食べ物などには不自由しなかった。でも一回だけネットスーパーでプリンやゼリーやジュースなど、なくても困らないけど子どもたちがほしがるものをイベント感覚で注文しました。置き配があり助かりました。(一度も利用されたことがない方は置き配できるとこを登録だけでもしておくといいと思います)
濃厚接触者になったと伝えていたのは職場、学校と習い事、実家。職場のメンバーが連絡くれたのが、とても心強く気分転換になりました。何かあったら頼ってねと言ってくださっていたので何かあれば本気で頼ろうと思っていました。子どもは先生やおばあちゃんのテレビ電話に喜んでいました。誰かと隔離中もつながっていることの重要性を感じました。
Aさん 30分ほど一緒にいた知り合いが陽性。自主隔離
◆買っておいてよかったもの
・防災用に買っておいたトイレットペーパー
・水
・ガスコンロセット一式
家の中の一室に私だけ隔離。トイレだけは二つあったうちの一つを私専用にしてもらいましたが、トイレットペーパーが二週間で結構なくなりました。トイレが一つしかないおうちでも隔離されている人は個別のトイレットペーパー使うとちょっと安心かもと思いました。ドアノブを消毒するときなどにも持ち歩きできて重宝しました。
・消毒用アルコール
お風呂だけはどうしても分けることができなかったので、家族が入り終わった後に使用し、最後に使用部分を消毒したり、移動場所を消毒したり。自分専用で持ち歩けるものを用意できて安心でした。
使った食器は、台所用ハイターを入れた洗面器に入れて回収してもらっていましたが、今思えば使い捨て紙コップや紙皿でよかったような気もします。
・携帯用・PC用電源
部屋にはテレビなどなかったので、タブレット、携帯で時間を潰すことが多かったです。家族と貸し借りはできないので、自分用のものがあってよかったです。
・お掃除用コロコロ粘着テープ
掃除機がわが家には1台しかなかったので、拭き掃除と、床はコロコロで掃除していました。
◆不安だったこと
保健所になかなか繋がらず、家族とも会えないので、ニュースで色々情報は知っているはずでしたが、隔離することしか思い浮かばず、他に何をしたらいいのかもわからずとにかく不安でした。今思えばかなりパニックになっていたのだと思います。
◆過ごし方
仕事:オンラインでできることは限られていましたが、書類を整理したり、復帰後のプランを立てたり。何かしていると気が紛れました。仕事先の皆さんが快くシフトを変わっていただけたり、励ましのメッセージをいただけたり、本当に心強かったです。
子どものケア:まだ子ども専用のLINEなどは開設していなかったので、夫や母のLINEにメッセージを送ったり、扉越しに話をしたりしていました。最初は不安そうでしたが3日目くらいには慣れて、楽しくやりとりできるようになりました。それでも隔離が終わった後しばらく私にべったりだったので、ずっと不安にさせていたとは思いました。
◆あったらよかったなあと思った物(買おうと思ったら品薄だった物)
体温計がひとつしかなかったので、共用を避けるために買ってきてもらいました。
編集部より
お二人とも「ぜひ子育て中の人に知ってほしい!」と情報を寄せてくれました。自宅隔離は子どもの年齢が小さければ小さいほどかなり大変です。どちらの方も「防災用の備蓄がかなり役立った!」とのことでしたので、無駄にはなりませんし、ぜひ防災とコロナ対策を兼ねて、備蓄を見直してみてください。冬に向けて、その他の感染症のときにもきっと役立つはずです!
まだまだ大変な状況が続いていますが、できる備えをしていきましょう。