育休から復職するとき、多くのパパ・ママが悩むのが「時短か?フルタイムか?」という選択。家庭の事情はそれぞれ違うため、正解は一つではありません。今回は、実際に育休明けに復職したパパ・ママのリアルな本音や工夫、悩みをご紹介します。先輩たちの経験を参考に「わが家にとってのちょうどいい働き方」を見つけてみませんか?
あおまるさん(女性)の場合
★時短勤務で復職後、フルタイム勤務に切り替え
前提:もともと総合職・裁量労働制(成果さえ出せるのであれば1日の勤務時間は問わない)
仕事は個人で進める内容が殆どで誰かに代わってもらえるものは少ない
Q1. 復職した時期は?
1回目:1人目が生後半年のとき。
2021年5月の復職以降、2人目の産休育休までずっと時短勤務。(ちょこちょこ残業はしていた)
2回目:2人目が1歳半のとき。
2024年4月の復職時は時短勤務、2024年11月からフルタイムに戻した。
Q2. 勤務時間は?
時短の場合:9:30~16:30
フルタイム:9:00~17:50 残業は基本的に20時半まで(会社規定)
Q3. 初めに時短で働こうと思った理由は?
1人目のとき:生後半年という小さい時期から保育園に預けていたので、保育士さんと相談し、なるべく短い預け時間にできるようにしたかったから。
2人目のとき:2人育児で保育園の送り迎えや帰宅後~就寝までの所要時間が読めなかったため。
Q4. フルタイムにしなくてよかったなと思うこと。また、フルタイムにしてもよかったなと思うことはありましたか?
時短勤務でも必要に応じて残業が可能だったので、夫と交代で残業日を設定して、早く帰ってお迎えをする日とがっつり残業して仕事を進める日を作れた。フルタイムの場合にはなかなか毎回早くには帰りにくいので職場の理解を得るためにも時短で良かったと思う。
一方、時短勤務でも、フルタイムの人と業務量がさほど変わらなかったので、フルタイム勤務にしてその分給料も貰えばよかったなと思うことがあった。
Q5. フルタイム勤務に切り替えた理由は?
部署内の人員不足により、時短勤務であっても業務量が膨大になってきて、残業をする日が増えてきたため。残業代は出るが、残業時間管理のための申請が都度必要なのが面倒だった。フルタイム勤務にすれば勤怠時刻の打刻のみで残業ができるし、裁量労働手当により毎月の給料も安定する。また、フルタイムの方がボーナス額も上がるのでうれしい。
Q6. 復職後の生活面での変化について。よかったこと、工夫していること、悩んでいることなど本音をよかったらお聞かせください。
とにかく夫婦で協力しないことには生活が成り立たないので、お互いに仕事のことや生活のためにがんばっていることをリスペクトし、感謝しながら過ごしています。協力のために、お互いのカレンダーを共有して、残業できない日を見える化することでスムーズにお迎え担当を決められるようにしています。また、平日の家事を最低限にすることをお互い許容することにしています。(例えば食器洗いは数日に一回でも大丈夫、床におもちゃや洗濯物が落ちていても大丈夫。週末になんとか普通の状態に戻しています)子どもが偏食気味なので、平日の夕食は無理せず固定メニュー(大人が作りやすくて子どもがよく食べるメニュー数種類)のローテーションにしています。
仕事をするのが大好きなので、フルタイムに戻すことで大きな仕事を任せてもらえたり、泊りがけの出張も担当できたりと自己実現できていると感じます。夫婦ともにワンオペで子どもを見ることも慣れ、子どももその環境に慣れているので、休みの日にも交代で面倒を見て、それぞれひとり時間を作ることもできます。
私がフルタイムで働いたあとにお迎えに行くと18時半で、保育園の全家庭の中でもかなり遅い方です。お腹をすかせて迎えを待っていた日には申し訳なさが募ります。また、平日にゆっくりと一緒に遊んであげる時間がなく、ずっと急かし続けてしまう(夕飯~風呂~歯磨き~就寝までノンストップになる)のもどうにかできたらな…と悩んでいます。
おおさか たろうさん(男性)の場合
★時短勤務で復職
Q1. 復職した時期は?
末っ子が3歳のとき。
Q2. 勤務時間は?
9時ごろから14時ごろ。
Q3. 時短勤務にした理由は?
妻がかなり先にフルタイムで復職していて、家族のライフスタイルもそれでまわっていた。
私は、子どもと接する機会がもっと欲しかったのと、園への送迎もあり時短を選択した。
Q4. フルタイム勤務にしなくてよかったなと思うこと。また、フルタイム勤務にしてもよかったなと思うことはありましたか?
子どもと接する時間が増えてうれしい反面、給与面ではやはり時短の分だけ少なくなるので厳しい。妻がフルタイムで働いてくれている分、家計はまわっていると感じる。
Q5. 復職後の生活面での変化について。よかったこと、工夫していること、悩んでいることなど本音を良かったらお聞かせください。
・ただただ仕事の流れや園の送迎などのライフスタイルに流されてついて行くのに必死だった。
・そのためにも、時短できるところはできた方がよいです。ドラム型洗濯機や食洗機や調理家電はありがたかった。
・料理が下手で、晩ごはんを作れないので、育休中に料理修行しておけばよかった。
・「家事・育児チェック表」というのがあるので、それを夫婦で共有してみてはいかがですか。
現在、アメブロにて子育てブログの発信をしております。ちょうど、復職をテーマに扱っています。お手すきの時にご覧ください。
https://ameblo.jp/danshi-ikukyuu/
あまかんさん(女性)の場合
★時短勤務で復職
Q1. 復職した時期は?
子どもが1歳6か月のとき。
Q2. 勤務時間は?
9時半から16時半。
Q3. 時短勤務にした理由は?
働くことは会社の方との交流で自分の気分転換になるのでもともと育休からの復帰は考えていました。フルタイムは保育園へ迎えに行く時間が合わないので時短に決めていました。
Q4. フルタイム勤務に切り替える予定はありますか?
予定では小学校卒業のタイミングで。
Q5. フルタイム勤務にしなくてよかったなと思うこと。また、フルタイム勤務にしてもよかったなと思うことはありましたか?
フルタイム勤務だと保育園に送る時間が早朝保育になるし、帰ってきてから家事がおろそかになり、何より娘との時間がとれなくなってしまうので、時短勤務にしてよかったと思います。また在宅勤務に変更することもできるのである程度時間に余裕がもてます。
フルタイム勤務にするとお給料面で上がりますが、今は家族の時間を大切にしたいです。
Q6. 復職後の生活面での変化について。よかったこと、工夫していること、悩んでいることなど本音を良かったらお聞かせください。
やはり子どもと一緒に過ごす時間がもてることがよいです。
仕事から帰ってきてご飯を作る間は子どもを放置しがちになりますが、お迎え後は一緒に買い物や料理をすることが多く、手伝った夕飯はよく食べてくれます。
2歳のイヤイヤ期が1番ひどい時は気持ちのゆとりをもつのが本当に大変でした。
今はもうすぐ4歳になりますが、それでも日々何が起こるか分からない時間との葛藤です(笑)
子どもと早寝早起きをしてなるべくゆとりをもつことが精神的にも安定します。
疲れきって一緒に21時ごろに寝て朝4時に起きて自分の好きなヨガをしたりNetflixを見たりする時間を作るのもいいです。
ご存知ですか?育児休業給付について
2025年4月からスタートした新制度「育児休業給付の拡充」。時短勤務で復職した場合、時短勤務分の給与に加え10%の賃金が上乗せされる仕組みです。対象となるのは、「2歳未満の子どもを育てていること」「時短勤務をしていること」「雇用保険に1年以上加入していること」など。申請は個人ではなく事業主を通して行います。詳しくは、下記リンク(厚生労働省HP)からご確認を!
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000135090_00001.html