6年間の育休を取得したパパの連載です。子育ての日々の様子をパパの視点から伝えます
男性である著者が、育児休業を6年取得して感じた、出産前から1歳ごろまでの「あるある体験談」です。主に男性を対象としていますが、プレママ・プレパパにも楽しんでいただけるように書きました。
男性が育児休業を取得する際の参考にしていただき、女性のワンオペレーション育児を軽減する期待を寄せています。 (おおさか たろう)
4回目は『病気編〜子どもの病気やケガのとき〜』をお送りします。
41 乳幼児医療費助成
自治体によっても子どもへの医療費助成は様々だと思います。無料だったり一定額までの助成だったり、対象年齢も自治体により違います。しかし親としては、とても助かります。
引っ越す事があるならば、自治体の医療費助成制度を指標にされてもいいかと思います。
42 投薬(目編)
赤ちゃんに目ヤニが頻繁に出るようになったので、眼科へ行き点眼薬を処方されました。目薬を嫌がったので、ベビーチェアに乗せて固定して点眼したら、うまく行きました。
しかし、お医者さんからもらったコツを読んで点眼すると、より上手にできました。最初からもらった説明書に目を通しておけば良かった。あと、処方時間は守りましょう。
43 投薬(座薬)
高熱が出た時に、とんぷく薬として座薬を処方してもらう事がありました。体重が軽いので1回2/3錠。
どうすればいいか困っていた私に、妻は座薬のはし1/3を切ってくれました。そして私はおおむね2/3錠になった座薬をおしりに押し込みました。 母は強いな!メデタシ!メデタシ!
44 熱が出たら熱計表を!
赤ちゃんに熱が出たら心配ですね。すぐにでもお医者さんに連れて行きたくなりますね。
そのお気持ちわかります。
でも夜間だったり休日だったりすると、お医者さんはお休みです。お医者さんに連れて行くまで何もできないと、もどかしいですね。
でもできることがあります。熱や症状が出始めてから、3時間ごとに熱を計って症状を書き留めたメモを見やすく1枚に書きまとめてください。それを熱計表と言うそうです。
それを診察の時に持っていけば、赤ちゃんの症状の経過がわかります。小児科でそういうメモ帳を無料でくれる所もあります。
あと、初診の時は予防接種の履歴を聞かれる事もあるので、母子手帳は忘れずに持って行った方がいいと思います。
45 検温時には数え歌を
赤ちゃんも体調が悪い時にはイヤイヤが出がちです。検温も慣れてくれればいいですが、なかなか慣れないでしょう。
私は普段、お風呂に入れている時は数え歌を歌っています。普段から楽しい記憶が残っているからか、検温時も歌いながらすると、楽に検温させてくれました。
検温時の参考にされてみてはいかがでしょうか。
46 予防接種
母子手帳を見てみると、いろいろな予防接種があります。何歳までにと期限も決まっていて、それを過ぎると自己負担になる場合もあります。
最近はスマホのアプリで管理できるそうです。忘れずに病院へ行って、接種してあげましょう。接種後の30分は要観察になるので、時間にゆとりを持ちましょう。
偉そうに言っている私ですが、予防接種はパートナーにまかせっきりです。「ありがとう!」と言っています。
47 BCG接種
予防接種の多くが病院や医院に行って接種するのに、なぜか私の自治体ではBCGは役所での接種でした。他も同じなのかな。
「とりあえずBCG接種は時間もかからないし一度行ってみたら」というパートナーの意向を受け、赤ちゃんと行って来ました。
受付開始15分前に着き、10番待ちぐらいでした。夫婦で来られている方もいましたが「男性のみで」は私だけでした。でも男だろうと女だろうとすることは一緒です。赤ちゃんの片腕をはだけさせて、先生にワクチンを打ってもらう。
無事にすみました。少し育児に自信がついたかも。
替えのオムツとミルクは忘れずに持っていき、ベビーカーで役所まで往復しました。待ち時間があり、抱っこは疲れたので、抱っこひもがあっても良いと思いました。
48 定期健診
自治体により検診する月齢は様々です。私の自治体の検診は、結構時間がかかったとパートナーが嘆いていました。
替えのオムツやミルクを持っていくのは基本ですが、赤ちゃんが時間をつぶせるおもちゃなどを何個か持っていかれるといいと思います。あと、抱っこひももあればいいと思います。
私はまだ連れて行った事がありません。パートナーに感謝!
49 ケガは一瞬 後悔は一生
何かの標語みたいですが、中身は本当です。
何かの本で読んだのですが、事故が起きるのはコンマ何秒の世界だそうです。 私はまだ一生後悔するケースに立ち会っていません。誤飲などは、親が普段から片付けや掃除をする事で防げるでしょう。
月齢があがるにつれ、行動範囲が広くなりますから、いろいろな事に気遣ってあげて、事故を防いであげてください。
50 朝食後には掃除機をかけよう
赤ちゃんもズリバイしだすと、色々な物に興味を示し始めます。そして口に入れて遊ぼうとします。
赤ちゃんの口に入っても大丈夫な物ですか?紙の切れ端から小さなゴミや食べかすなど。床には意外と色々な物が落ちてます。
また、新聞紙や雑誌も我が家の赤ちゃんは好きなようで、おしゃぶりして、柔らかくなった所から食べようとします。
赤ちゃんを床で遊ばせる前に、一度掃除をしましょう。私は朝食後に、掃除機をかけています。毎日とはいきませんが、できる範囲でやっています。
誤飲、誤食につながらないように、掃除機をかけて防止するのが目的です。
最近はやりのスティックタイプの掃除機だと楽にできますよ。
51 脱衣所は危険がいっぱい
赤ちゃんも動くようになると、お風呂はとても楽しいものですね。しかしあなたが服を脱いでいる間に赤ちゃんは脱衣所を遊びまわります。
赤ちゃんがつかんで危険な物は置いてませんか。洗剤やヘアピンなどは、赤ちゃんの手の届く所にないですよね。誤飲したら大変なことになります。また、バケツなどに水が入っていたら、倒されると後片付けが大変ですよ。
赤ちゃんが遊んでも大丈夫な環境にしてあげましょうね。
52 モグモグタイムを早期発見
赤ちゃんの活動範囲が広まると、色々な物に興味を持っては、口の中にいれて「モグモグ」します。勝手に「モグモグタイム」と呼んでいます。
ご飯やミルクなどをたくさん食べさせているのに、なぜか色々な物を口に入れてます。ふと目を離すとゴミ箱に体当たりして、ゴミ箱の中身を漁ってモグモグしていました。
すぐに赤ちゃんの口から「ゴミ」を出して、ゴミ箱を赤ちゃんの手の届かないイスの上に置きその場をしのぎました。
食べてはいけない物を手の届かない所に置くのは基本中の基本ですが、体当たりという技には驚きました。皆さん、片付けとともにモグモグタイムにも気をつけましょう。そして見つけたら、口の中を確認して出してあげましょう。
53 何で赤ちゃん泣いてるの?
それは9割方、ミルクかオムツか抱っこです。赤ちゃんがいきなり泣く事ありますよね。順番は人によりますが、まずはミルクを飲ませてあげましょう。ミルクを飲んで泣き止むようなら、それが正解!
オムツもそろそろ替え時じゃありませんか?オムツがふくらんできているなら替えてあげましょう。
それでも泣き止まないなら、抱っこして背中を軽くトントンしながら、あやしてみましょう。
我が家では、それで9割方泣き止んでいます。
54 赤ちゃんがどうしても泣き止まない
赤ちゃんにミルクやオムツ替えや抱っこをしても、泣き止まない時がまれにあります。
まずは赤ちゃんがケガや誤飲などしていないか確認してみてください。それが大丈夫なら安全でしょう。
きっと赤ちゃんの機嫌が悪いだけです。「気分転換」してあげましょう。私の場合は、ベビーカーでお散歩してました。ゴロゴロ押してやると景色も変わり、ベビーカーの振動も手伝ってか、20分くらいすると寝てくれました。
帰って来て玄関にベビーカーを置き、声がするまでそっとしてあげます。もちろん定期的に様子は見に行ってますよ。昼間は8割方、それでいけました。
55 離乳食
生後5〜6か月ぐらいから離乳食を始められると思います。
離乳食で気をつけたいのは「新しい食べ物は病院が閉まっている時には食べさせない!」事です。私の中では絶対でした。
もし新しい物を食べて、アレルギー反応が出たら「119番」で救急車のお世話になるからです。私はそれがイヤなので、自分のルールにしてました。
逆を言うとそれ以外は普通に食べさせていたと思います。離乳食は食べさせる係でしたが、今は便利でお高めですが「買う離乳食」があるみたいです。
作ってくれているパートナーに「ありがとう!」「感謝!」です。
56 赤ちゃん版ポテサラ論争
まずはポテサラ論争を整理してみましょう。「ポテトサラダなんて家で作れるはずだ。買うなんてもってのほかだ!愛情や料理の手間が足りていない!」という論旨だったと思います。
これは私の考えですが「家事のどこにどういうエネルギーを投入するかは、その人自身の考えであって、それを受けとめる能力や度量がある社会が多様性という物である。そこに向かって社会は動いていかねばならない」です。
子育てでも、一昔前は「布オムツ、紙オムツ」論争がありました。「母乳、ミルク」論争もあり、今は「離乳食」論争が始まろうとしています。
私は思います。「どこにどう労力(エネルギー)をかけるかは多種多様。」人様のやり方を他人があれこれ批判すべきでないと考えます。
次回(最終回)#記念日・イベント編 に続きます。