ままちっち82号では「多胎児ミニ特集」として双子育児中のママがやってよかったこと、やったほうがいいと思うことをレポートしてくれました。
今回は紙面に載せきれなかった情報をWEBでお届けします。
双子育児中にやってよかったこと
現在、1歳8か月の元気な双子女の子の育児中です。
出産後~1歳前くらいまでの記憶はほとんどありません。1歳過ぎてつかまり立ちするようになったころ、自分の子が超かわいいということに気がつきました、ちょっと余裕がでてきたのか…。
双子育児はかなり控えめに言って「超大変」です!どんなに体力気力があっても、二人が超かわいくても、夫婦二人、ましてやママ一人の努力だけで乗り切るのは「無理~!」ということをまずは知っておいて欲しいです。
これから双子を迎える予定の方、双子乳児さん子育て渦中の方のために、自分の経験からやって良かったこと・やった方がいいとおもうことをお伝えします。
① 生活リズムは“双子に”合わせるのではなく“双子を”合わせる
カギは“同時授乳(W授乳やセルフミルク)”と“睡眠(ネントレ)”!
最初は大変ですが、二人の生活リズムが揃ってくるとW育児が格段に楽になります(1人だけ待たせることもなくなるので子供もHAPPYに)
出来るだけ早くW授乳をマスターするために、「双子用授乳クッション(ネットで売っています)」と「乳頭保護クリームやオイル(授乳時間が2倍になるので乳頭ケアが必須でした)」は出産前に購入して出産時に産院に持ち込むことをお勧めします。
②犬でも猫でも近所の小学生でも、使える手があれば何でも使う!
双子の世話にはとにかく手が必要です。物理的にさまざまな助けが必要になるのに、助けを借りることに対して抵抗感が強いとこの先しんどいです。特に人にものを頼むことが苦手な人は、今のうちから「受援力(人の支援を受ける・助けを借りる力)」を少しでも高めていけるよう、意識して人にものを頼む・手伝ってもらう、家事支援を頼むなどして他人を自分達のプライベート空間に入れることに慣れる、などの練習をしておくと良いと思います。
便利なしくみや使える支援はたくさんあります。
「ファミリーサポート」「エンゼルサポーター」「産後ケア施設」「産後ドゥーラ」「キッズライン」「タスカジ」「訪問助産師」「一時保育」「ネットスーパー」「ウーバーイーツ」「出前館」等々。出産前に全部調べて、使えるものは使い倒しましょう。
ただ多くの支援は、本当にしんどくなったときに初めて使おうと思うと手続きが面倒だったり、登録後使えるまでに時間がかかったりして使う気になれないものが残念ながら多いです。
利用登録(申請やアプリ登録など)は使う予定がなくてもなるべく済ませておき、できればお試しで何度か利用しておくと安心です。そしてパパにはママがこれらを使うことを後押しして欲しいです。
世の中には赤ちゃんのお世話大好きという神様みたいな人が結構います。
赤ちゃんのお世話大好きな人にとって、双子ちゃんに会えることは最高にハッピーなことのようで、そういう方に手助けをたのむと本当に喜んでくださいます。遠慮せずどんどん助けを借り、双子ちゃんの可愛さをおすそ分けしてお互いハッピーになって下さい。
③近くの戦友(先輩双子ママパパ)探し
保健所の保健士さんに電話をして「自分の家の近くで双子がいたら紹介してください」とお願いしてみて下さい。あるいはこの冊子に載っている近くの子育て支援施設に電話をして「利用者に双子の方がいたら紹介してください」と言ってみてください。もし双子イベントがあれば体調が良ければぜひご参加を。双子ママパパの生の声や体験談はとても役に立ちますし、ちょっとした雑談やLINEやりとりが出来るだけでもすごく気分転換になります。何より仲間がいると思えることが最高に心強いです。(ペンネーム ふ)
2~3歳の双子育児について、現在1歳代の双子ママから先輩ママに質問!
Q1. 外遊びどうしてる?
二人で別方向に向かって走っていくので、お散歩や公園遊びに大人1人では連れていけません。
また最近ベビーカーを嫌がり双子用ベビーカーで移動中にベビーカーから降りると身を乗り出して落ちそうになったり(肩ひもは自分で脱出)隣同士でつかみあいの喧嘩が始まったり(今さら縦型ベビーカー買う気にもならず)大変すぎて外出がおっくうになります。
ちょっと公園に行くのに手伝ってもらえたらと思い1月にファミリーサポートに登録とサポーター紹介依頼に行きましたが、返事待ちです。
A.
我が家の双子は3才8ヶ月になりますが、ちょうど去年の2歳代の頃は1番わけがわからず、公園は一人で連れて行くのは諦めていました。祖母か、主人の手がある時だけ、と割り切っていました。やむを得ない時とか、調子の良さそうな時は柵付きの砂場があるところに2人入れ込んで、お砂場セットで遊ばせていました。
ベビーカーも同じくです。脱出しようとして、何度も落ちかけました。お菓子を常備していますが、お菓子に釣られてくれない時も多々‥おもちゃも限界がありますし‥ 移動の際、ベビーカーは嫌がる時もありましたが、上にお兄ちゃんがいて電動自転車があったので、自転車に乗せるようになったら自転車は、わりと機嫌よく乗ってくれていたように思います。どちらも飽きないように、ベビーカーと自転車と交互に使用するようにしていました。ベビーカーに乗る時も、自転車に乗る時も、風車は長い間気に入って、持っていました。
Q2. けんか
おもにおもちゃの取り合いで、1人が出血・あざができるくらいかみます。1日に何度もこれで用事が中断され、何をしていたかわからなくなります。
A.
わが家は女子の双子なのですが、女子プロレスを見てるような激しい取っ組み合いをするときがあります。大変ですよね…。おもちゃは、物心つくまで(いつまでになるかわかりませんが)同じものを2つ買うようにしています。その方が私のイライラも軽減できるので、結局子どもたちにとってもいいかな、と割り切っています。もちろん、全部が全部2つ買えるわけではありませんが、2つ買えるものは買って、あとはフリマサイトなどで売ろうと思っています。
Q3. Wいやいや期の乗り越え方
Wで(お風呂入るの)イヤ!(チャイルドシート)イヤ!(野菜)いらん!と言われると倍以上疲れます。せっかく作ったご飯をいきなり投げ落とされるとわかっていても腹が立ちます。
A.
ご飯も、投げ捨てられる前提で、拾いやすいものばかりあげていました…お焼きとか、小さいおにぎりとかパンとか‥手づかみで食べれる、なおかつ拾いやすいものをあげていました。あとはいすの下に新聞を敷くのもしていたと思います。お風呂場であげようかと思ったことも何度もあります。お母さんが楽な方法でいいと思います。私は投げ捨てたり、遊び食べし始めたらさっさと片付けていました。お腹空いてたら遊ばずに食べるだろうと、諦めていました。お風呂はどうしてもらちが開かない時は、1日入れなかった時もあると思います。タオルで体を拭いて終わったり。どうしてもお風呂に入れたい時は、おもちゃが出てくるバスボールや、お風呂にしかないおもちゃを駆使していたと思います。チャイルドシートに関しては、命に関わることなので、付けないと、楽しいとこにいけない、車は出発しない、と繰り返し根気強く教えました。なので、出発する時間+ぐずる時1時間くらいを考えて、用意していたと思います。今思えば、2〜3歳の時が一番しんどかったと思います‥イヤイヤ期ですよね。うちは2人目3人目が双子なのですが、お兄ちゃん時の自分の子育てを振り返りながら、諦めるところは諦めて、命に関わるか関わらないか、だけを考えて過ごしていました。極端な話、一日2人を生かせておけばオッケーと思って、テレビに頼ったり、お菓子に頼ったり、いかに自分が楽できるかばかりを考えて育児をしていました。
3歳と少しを過ぎたらグッと落ち着くと思います!我が家の双子もだいぶ話が通じるようになってきました。ただ、一人で子育てするのには絶対大変なので、ファミサポさんや、頼れる人の手をフルで借りたらいいと思います!!!双子育児、想像を絶するくらい大変ですが、気楽に頑張りましょうね (先輩3歳双子ママ)