Column 子どもの幸福度1位の国、オランダへ行ってきました

子どもの幸福度1位の国、オランダへ行ってきました

 ままちっち代表・林が23年2月にオランダへ行ってきました。オランダは先進国の子どもたちの状況を比較・分析しているユニセフの報告書「レポートカード」で、ずっと上位の国です。ほんの1週間の滞在でしたが、見てきたことをシェアしたいと思います!

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世界一幸せなオランダの子どもたち

最初にオランダに興味を持ったきっかけは「世界一幸せな子どもに親がしていること」という本との出会いです。その中でユニセフによる2013年の報告書で、オランダの子どもたちの幸福度が1位だということを知りました(最新の2020年度版でも38国中1位。日本は20位)。
※報告書の日本語版は「レポートカード16」こちらをご覧ください

この本はオランダで子育てをするアメリカ・イギリス出身の2人のママの視点で綴られています。日本の子育てともなんとなく共通する英米の子育て環境とオランダでの子育ての様子がどんなふうに違うのか、がよくわかります。

子どもには「遊び」がとっても大事、といろんな教育関係者から聞いてきていた私にとっては、特に帯にある塾通いも習い事も宿題もなし!それなのに、どうしてかしこい子どもに育つの?が超絶刺さりました(笑)。とても読みやすいので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

2月、オランダへ

今回、そんなオランダのフローニンゲンとアムステルダムに行く機会があり、少しですがオランダの生活を見てきました。

自転車大国オランダ

オランダは自転車大国としても有名です。自転車専用道路がしっかり整備されていることもあり、普通の自転車に混じって子ども乗せ自転車も爆走していました。
後ろにチャイルドシート(日本よりは結構簡易!)がついているタイプだけでなく、前にカーゴがついているのもめっちゃ多かったです。

このカーゴ、とても便利そうですが大阪市内だと駐輪スペースの確保が課題だな〜と。坂がほとんどないからか、電動はあまり見かけなかったように思います。電動じゃないのに、みんなめちゃくちゃスピードは早いです。足が長いから??(笑)。
ちなみに電気自動車はけっこう普及している印象です。道路沿いに充電できるスポットがたくさんあって、駐車してる電気自動車がいたるところで充電していました。

保育施設を見学

少しだけですがフローニンゲンにある保育施設を実際に見学させてもらいました。オランダでは4歳から小学校に行くとのこと。その施設は小学校の横にあり、2歳から4歳の子どもたちの保育所でもあり、学校が終わったあとに12歳までの子どもたちが過ごす学童保育所としても使われていました。

なんだかおしゃれ保育室なんですよね〜

また乳幼児の親子のひろばとして活用されている部屋もありました。
建物もすごくおもしろくて、年齢でゾーニングがきっちりされていたり、子どもたちの秘密基地のような天井が低い空間があったり。船のイメージで甲板があるような部屋もありました。ちょうど行ったときには4〜5歳くらいの子どもたちが色紙でわっかを作ってつなげていき、2階の部屋から1階までのなが〜い鎖を作っていました。

部屋の中に階段があり、中2階的な部分が船みたいになってました。楽しそう。

天井の高さが1mちょっとの秘密基地!? 中にはキッチンセットやおもちゃがあります。

2歳から簡単なお料理も

室内にちょっとしたキッチンもあり、2歳の子どもたちが一緒に料理をすることもあるそうです。また、屋外テラスでは子どもたちが遊ぶだけでなくお昼寝をする場所(ベッド?)が数人分あって、保護者や子どもたちも(真冬でも!)そこでのお昼寝を希望するそうです。
最近、日本でも保育園の先生の配置基準が問題になっていますが、この保育園では、4歳なら15〜16人くらいに先生1人、と言われていました。それでも多いかなとも。日本の4歳児30人で先生1人という基準を伝えるとめちゃくちゃびっくりされました。ですよね…。

ワークシェアリング先進国

伺ったのがちょうど16時半〜17時ころだったのですが、パパ・ママ・おじいちゃんおばあちゃん、いろんな人がお迎えに来ていました。
オランダはワークシェアリングが進んでいる国としても有名で、子育て中のママ・パパは週3〜4日勤務を選択する方も多く、平日のうちでも2日ほどは交代で家にどちらかいる状況もめずらしくないとか。夕方から家族の時間を過ごし、小学生でも19時半ころには寝ているそうです。
別の方にお話しを聞くと、オランダも1世代上では、男性がフルで働きほとんど子育てにも関わらない、ということだったそう。この30年くらいでだいぶ変わったよ、ということなので、日本も変化できるんじゃないかな、と感じました。

お店は早く閉まります

ちなみにお店が早く閉まる、ということも働き方に関係しているのかな、と思いました。スーパーや飲食店などは夜も開いていましたが、ドラッグストアや書店、パン屋さん、花屋さんなどいわゆる小売店はほとんどが18時には閉まっていました。フローニンゲンではZaraだって木曜以外は18時に閉まります。日曜なんて17時閉店です(アムステルダムは都会で観光地なので遅くまで開いていました)。

以前、オランダの人が日本でコンビニがたくさんあったり夜遅くまで店が開いていることについて「とても便利だと思うけど、その便利と引き替えに誰かが深夜や長時間働いていることになっているなら、その便利は僕はいらない」と言っている記事を読んだのですが、仕事や生活に対する考え方が大きく違うんだなぁと感じました。

複合施設「フォーラム」

フローニンゲンの中心部にある複合施設「フォーラム」には、映画館やカフェだけでなく、図書館、博物館などが入っています。その中には子どものための図書館や遊べる場所もあり、平日でしたがたくさんの親子がいました。また、子どものためのラボもあり、タブレットに向かいプログラミングをしている子どもたちもいました。
また、学生の街ということもあり、図書館ではたっくさんの学生がパソコンとにらめっこしていましたよ。

子どもの図書館の様子。絵本だけでなく、タブレットも数台置かれていました。

電車が好きなのはいずこも同じ…ですね。

子どもたちがプログラミングを教えてもらってました。

国民の約86%が英語を話せます

今回、どこでも英語が完璧に通じました。地方の小さな街でも、比較的年配の方でも。教育を専攻している大学生に「なんでそんなにみんな英語が話せるの?」と聞くと「小さいときから英米のアニメなどを英語の音声、オランダ語の字幕で見ているってことと、英語とオランダ語が言語的に少し似ているってことかなぁ」と教えてくれました。
ちなみに現在29歳の彼が学校で英語を習い始めたのは小3くらいだけど、今はたぶん小1年生くらいからかもとも。小学校卒業時点で基本的な日常会話はできるようになるそうですが、次に機会があればどんな授業をしているのか聞いてみたいですね。

運河がありどこでも絵になるアムステルダムの街並み

 

たった1週間の駆け足の旅でしたので、オランダの暮らしのごく一部しか見られていないと思いますが、いろんな暮らしぶりを見ることができました。

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